「どうして私は、あの状況でも壊れなかったんだろう」

勾留という経験を振り返ったとき、何度もそう思いました。

不安や恐れは、確かにありました。それでも、心の奥が崩れてしまうことはなかった。

その理由を考えたとき、ひとつ、とても大きなことに気づきました。

それは…私は、自分を責めなかったということです。

「どうして私は、こんなにダメなんだろう」そう自分を責めた夜、ありませんか?

うまくいかないとき、誰かを傷つけてしまったとき、思い通りにならないとき。
気づけば心の中で、自分を裁く声が聞こえてくる。

でも、あの場所では…逃げ場も言い訳もなくなったあの静かな空間では…不思議と、その声が聞こえてきませんでした。

なぜだったのか。その答えが、今日この記事を書こうと思った理由です。

自分に正直であろうとしてきた、ということ

なぜ自分を責めなかったのか。

あのときの状況を考えれば、自分を責めようと思えば、いくらでも責められたと思います。

「どうしてこんなことになったんだろう」「もっと違う選択ができたんじゃないか」

そんなふうに考えることも、できたはずです。
でも私は、不思議とそうはなりませんでした。

もちろん、何も感じなかったわけではありません。
怖さもあったし、先の見えない不安もありました。

それでも、自分に対して強く否定するような気持ちは出てこなかったのです。

それを一言で言うなら…そのときの自分に、嘘をついていなかったからだと思います。

正解だったかどうかは、分かりません。

でも、そのときの私は、そのときの自分なりに、誠実であろうとしていた。

人に対して。自分に対して。目の前のことに対して。

完璧じゃなかった。間違いも、たくさんあった。

それでも、「あのとき嘘をついた」とは思えなかった。

だから…どんな状況になっても、「自分を裏切っていない」と思えた。
それが、私が崩れなかった理由だったのだと思います。

誠実さって、何だろう

ここで少し、「誠実さ」について考えてみたいと思います。

誠実というと、なんだか重たい言葉に聞こえるかもしれません。「いつも正しくあること」「誰かの期待に応えること」…そんなふうにイメージする人もいるかもしれない。

でも私が思う誠実さは、もっとシンプルなものです。

そのとき、自分に嘘をつかないこと。

完璧じゃなくていい。強くなくていい。正解じゃなくていい。

ただ、「これが今の私の本音だ」という場所から、選択する。
それだけのことだと思っています。

逆に言えば…自分の本音を無視して、誰かに合わせ続けること。
本当は嫌なのに、嫌と言えないこと。
自分でも信じていないことを、信じているふりをすること。

そういう積み重ねが、じわじわと自分を蝕んでいくのだと思います。

私はあのとき、不完全だったけれど、嘘はつかなかった。
だから自分を責める言葉が、出てこなかったのだと思います。

私はこれまで、自分なりに誠実であろうとして生きてきました。

正解かどうかは分からなくても、そのときの自分に嘘のない選択をしてきた。

うまくできなかったこともあるけれど、それでも「その時の自分なりにやってきた」と思えた。

だからあのとき、自然とこう思えたのです。

「私は、私を責めなくていい」

この感覚は、自分を甘やかすこととは少し違います。

ただ、自分を敵にしないということ。
どんな状況でも、自分の一番近くにいる存在でいるということ。

それだけのことが、あのとき私を支えていたのだと思います。

責めることと、省みることは違う

ここで一つ、大切なことをお伝えしたいと思います。

「自分を責めない」というと、「反省しないということ?」「何でも開き直ればいいの?」そう思う方もいるかもしれません。

でも、それは少し違います。

自分を責めることと、自分を省みることは、似ているようで全然違います。

責めるとは…過去の自分を裁き続けること。
省みるとは…過去の自分から、学ぼうとすること。

責めるとき、心は過去に縛られます。
「あのときの私はダメだった」という場所から動けなくなる。

でも省みるとき、心は前を向いています。
「あのとき何が起きていたんだろう」「次はどうしたいだろう」と、静かに自分に問いかけている。

責めることは消耗です。省みることは、成長への入り口です。

私はあのとき、自分を責めませんでした。でも、省みることはしていました。

静かな時間の中で、自分の選択を振り返り、自分という人間と、静かに向き合っていました。

それが今の私につながっていると思います。

あなたも、自分の味方でいていい

もし今、自分を責めながら毎日を過ごしている人がいたら、伝えたいことがあります。

もしかしたら今、自分を責めてしまっている人もいるかもしれません。
過去の選択や、今の状況に対して、後悔や否定の気持ちがあるかもしれない。

あなたが苦しいのは、弱いからじゃない。うまくいかないのは、ダメだからじゃない。

でももし少しだけ余裕があったら、「その時の自分なりに、ちゃんとやってきた」と自分に声をかけてあげてほしいのです。

壊れなかった理由は、特別に強かったからではありません。
ただ、自分を責めなかっただけ。

それだけで人は、思っている以上に、ちゃんと立っていられるのだと思います。

ただ、自分を敵にしないでほしい。
どんな状況でも、自分の一番近くにいる存在でいてほしい。

大丈夫。あなたはもう、十分やってきた🌷

この気づきが、その後どんな変化につながっていったのか。
また別の記事で、もう少し深く書いていきます。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

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