刺身といえば「わさび」、お寿司といえば「わさび」ですよね。
そんな日本人には馴染みの深いわさびですが、もしかして「わさびアレルギー」ではないかと悩まれていませんか?
わさびと言えばメリットばかりが注目されていますが、「わさびアレルギー」の方にとっては気をつけるべきものですね。
お寿司屋さんでさび抜きを注文するのも少し抵抗があったり、わさびの香りを嗅いでしまうだけで辛い症状が出てしまう方もいるようです。
わさびを食べた後にひどい頭痛で何時間も寝込んでしまったり、アナフィラキシーの経験をされた方もおられます。
アナフィラキシーはアレルギーの重篤な症状ですが、頭痛だけの症状はアレルギーとも限らないようです。
ということで今回は、「これってわさびアレルギー?症状が出たときの対処法や気をつけることも!」と題しましてお伝えしていきたいと思います。
それでは、本題へ行ってみましょう。
Contents
これってわさびアレルギー?症状について
わさびを食べて頭痛で寝込む方が意外といるようです。
わさびアレルギーは頭痛からはじまる?との説もありますが、それははっきりしていません。
そして、食べた後にアレルギー反応と思われる症状があったとしてもそれだけでは食物アレルギーと診断することはできないようです。
わさびアレルギーが疑われる症状は大きく分けて3つ考えられます。
- 頭痛のみの症状
- かゆみ、くしゃみなどの症状
- 頭痛+その他の症状
以下にその理由も含めてわさびを食べた後の症状など参考にしていただければと思います。
頭痛のみの症状
- 頭痛以外の症状がなくて市販の鎮痛薬が効けば、辛味成分(アリルイソチオシアネート)の作用による反応で頭痛を誘発してしまった可能性が大きいです。
わさびアレルギーによる頭痛かどうか見分けるには、頭痛以外の症状もあるのか?ということが重要になってくるようです。
例えば、かゆみや蕁麻疹、鼻水などです。
そして、アレルギー性の頭痛の場合は市販の鎮痛薬が効かないことが特徴のようです。
わさびを食べて頭痛のみの症状の場合は、わさびに含まれる辛味成分(アリルイソチオシアネート)の作用による反応の可能性の方が大きいです。
食物アレルギーの原因物質は「たんぱく質」ということはよく知られています。
そもそも辛味成分は「たんぱく質」ではなく「有機硫黄化合物」なのだそうです。
しかし、この辛味成分には強い抗酸化作用がありよい働きもしてくれます。
- 鎮痛薬を服用しても頭痛が治まらない場合はアレルギーの可能性があるかもしれません。自己判断せずに医療機関へ受診してくださいね。
かゆみ・くしゃみなどの症状
- かゆみ(皮膚・喉・唇)や蕁麻疹、鼻水などの症状があればわさびアレルギーの可能性が大きいです。
上記でも述べたようにわさびアレルギーの場合は頭痛以外の症状もあるのか?ということが重要になってきます。
かゆみ(皮膚・喉・唇)や蕁麻疹、鼻水などの症状がある場合はわさびアレルギーを疑った方がよいと思います。
まれに発熱をともなったり吐き気などもあるようです。
わさびには、食物アレルギーの原因物質「たんぱく質」も含まれています。
くしゃみだけとか、口腔内がピリピリする程度であれば、わさびに含まれる辛味成分(アリルイソチオシアネート)の作用による反応の可能性の方が大きいです。
- 重篤な症状でなくても。自己判断せずに医療機関へ受診してくださいね。
頭痛+その他の症状
- かゆみ(皮膚・喉・唇)や蕁麻疹、鼻水など頭痛もともない市販の鎮痛薬が効かない場合はわさびアレルギーの可能性が大きいです。
頭痛がアレルギーによっておきている場合は副鼻腔の腫れがあるようです。
また呼吸器症状や粘膜症状、消化器症状や一番重篤なショック症状など、これらのアレルギー症状はそれなりの対処が必要です。
アレルギーの症状で一番多いのは皮膚疾患で全体の80%~90%にもなると言われています。
次に呼吸困難などの呼吸器症状が全体の20%~30%で、粘膜症状が20%~30%、消化器症状が10%、ショック症状が7%~10%です。
- あきらかにアレルギーと感じた場合は、すぐに医療機関へ受診してくださいね。
症状が出たときの対処法や気をつけること!
わさびアレルギーの可能性の場合
対処法
- まず速やかに病院へ行くことが先決です。
全身の皮膚症状や呼吸器症状がひどい場合などあまりにも苦しい場合は救急車を呼びましょう。
アレルギーには大きく分けて即時型アレルギーと遅延型アレルギーがあり、アナフィラキシーの症状は即時型アレルギーで、数分~数時間以内で発症するようです。
症状が軽い場合は、食物アレルギー専門の医師に診てもらえる病院を探してください。
病院では食習慣やわさびを食べたときの状況や症状などを聞かれると思います。
もし頭痛があり鎮痛薬を服用した場合も、薬の名称や服用した時間なども伝えられるようにしてくださいね。
気をつけること
- 自己判断は避けること。
わさびだけに限らず疑わしい食材がある場合は、まず食物アレルギー専門医に診てもらいましょう。
調子が悪くなる食材を避けることも大切かもしれませんが、食物アレルギー検査をしたところ意外と思い込みだった、なんてことをよく耳にします。
アレルギーだと思っていたら違う原因だったということもあるので、そういったことを避けるためにも早めに対処したいですね。
▼こちらから全国のアレルギー専門医のいる医療機関を探すことができます。
- 医療機関では、食物アレルギー症状の自覚がある場合は保険適用内で診てもらえます。
自宅で食物アレルギーを調べられる検査キットも売られていますが高額です。
さらに調べたところ「わさび」は検査項目にないようです。
辛味成分による反応の場合
対処法
- 辛味成分(アリルイソチオシアネート)の作用による反応で頭痛の場合は市販の鎮痛薬が効きます。
鎮痛薬を服用したくない場合は頭を高くして横になり、頭を冷やすなどの対処療法になります。
頭痛は本当に辛いですよね・・・私自身も片頭痛持ちなのでとてもよく分かります。
むやみに鎮痛薬を服用するのはよくないなんて一時期思っていましたが、あまりにひどい時は鎮痛薬のお世話になります。
- 鎮痛薬を服用するかしないかは自己責任でお願いします。
気をつけること
- わさび食べない、香りを嗅がない、これに尽きます。
わさびアレルギーでなくても香りを嗅いだだけでひどい頭痛に襲われてしまうのであれば、やはりわさびを避けるのが賢明だと思います。
上記でもお伝えしましたが、辛味成分(アリルイソチオシアネート)によって誘発される頭痛などの反応を「わさびアレルギー」と自己判断しないように気をつけてくださいね。
まとめ
今回は、「これってわさびアレルギー?症状が出たときの対処法や気をつけることも!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
わさびを食べると頭痛がするから「わさびアレルギー」だと思い込んでいる方がいたかもしれません。
頭痛だけであればわさびの辛味成分による反応だと分かりました。
しかし、アレルギーにしろ辛味成分の反応にしろ頭痛は辛いものです、アレルギーはショック症状を起こす可能性もありますから、原因をはっきりさせるためにも自己判断は避け、医療機関で食物アレルギー検査をしましょう。
それでは、わさびアレルギーの症状や対処法、気をつけることなど少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。